その他ヨーロッパの要点とひっかけ(ソムリエ・ワインエキスパート 論点テキスト)
アプリの分野「その他ヨーロッパ(スイス・英国・ルクセンブルク・中東欧・ギリシャ・ジョージア)」にあたる6論点を、要点40本・ひっかけ16本にまとめました。
最終更新:2026年10月25日
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このページの論点
スイス(KUB/AOC・糖度・伝統的名称)
スイスの KUB/AOC の要件を定める主体、地域区分、自然最低糖度、Reserve・伝統的名称・OEil-de-Perdrix・Schiller の定義が問われる。
要点
- KUB/AOC の区域、品種、自然最低糖度、最高収量などは各州(Kanton)が定め、BLW は各州の KUB/AOC の一覧を管理する。
- ぶどう栽培地域は Westschweiz・Deutschschweiz・italienische Schweiz の 3 つで、italienische Schweiz は Tessin 州と Misox から成る。
- Landwein の自然最低糖度は、白ぶどうで 14.4 °Brix、赤ぶどうで 15.2 °Brix である。
- KUB/AOC の糖度の下限は、白が Westschweiz 15.2 と他の 2 地域 15.8 °Brix、赤が 17.0 と italienische Schweiz 17.6 °Brix である。
- OEil-de-Perdrix は Blauburgunder(Pinot noir)の房から造る KUB/AOC のロゼで、Grauburgunder か Weissburgunder を 10% まで混ぜられる。
- Reserve は収穫年の 10 月 1 日から、赤ワインは最低 18 か月、白ワインは最低 12 か月の熟成を経て市場に出す。
- 伝統的名称は州ごとに割り当てられ、Dorin と Salvagnin はヴォー州、Dôle・Fendant・Goron はヴァレー州、Nostrano はティチーノ州と Misox である。
ひっかけ
- Trockenbeerenauslese の自然糖度は 34.3 °Brix 以上で、26.0 °Brix は Beerenauslese の下限である。
- Schiller は同じ区画の赤ぶどうと白ぶどうを一緒に加工する KUB/AOC ワインで、発酵前に赤ぶどうを搾るロゼは Pressé doux、年内瓶詰めは Primeur である。
- Tafelwein の自然最低糖度は白 13.6・赤 14.4 °Brix で、Landwein の白 14.4・赤 15.2 °Brix より一段低い。
ルクセンブルク(モーゼル・Crémant)
ルクセンブルクの AOP Moselle luxembourgeoise の伝統的表示、Vin de Glace・Vin de Paille の条件、赤品種、基準収量が問われる。
要点
- AOP の白ワインの伝統的表示は「Vin classé」「Premier cru」「Grand premier cru」である。
- Vin de Glace は樹上で -7 ℃以下に凍結したぶどうを手摘みし、自然の外気温が -7 ℃以下のときに限って収穫する。
- Vin de Paille は、藁か同様の素材の上、または吊るして、最低 2 か月乾燥させたぶどうから補糖なしで造る。
- 基準収量は Elbling と Rivaner のグループで 115 hl/ha、それ以外のすべての品種のグループで 100 hl/ha である。
- 最低の自然糖度は Vin de Vendanges Tardives が 105° Oechsle(Riesling は 95°)、Vin de Paille が 130°、Vin de Glace が 120° である。
- ぶどう園は、性フェロモンによる交信攪乱で房を食べる蛾の幼虫から守ることが義務づけられている。
- モーゼル川は Wasserbillig から Schengen まで 42 km にわたって曲線を描き、ドイツとの東の国境をなす。
ひっかけ
- 赤ワインの原料は Pinot noir・Pinot noir précoce・St. Laurent・Gamay で、Merlot は仕様書の品種に挙がっていない。
- Crémant de Luxembourg は、タンク内二次発酵(シャルマ方式)や炭酸ガス注入ではなく、瓶内発酵の伝統的方法で造る。
ハンガリー(トカイ・エゲル)
Tokaj の Aszú の熟成・puttonyos・Eszencia の量・発泡ワイン・主要品種と、Egri Bikavér のブレンド・醸し・収量が問われる。
要点
- Aszú は貴腐化した手摘みのぶどうを果汁や発酵中の新酒に浸漬し、木樽で最低 18 か月熟成する。
- 「6 puttonyos」は、残糖 150 g/l 以上の Aszú に限って使える最高段階の表示である。
- aszú 果粒 100 kg あたり、Eszencia は最大 6 リットル、Eszencia・Aszú・Fordítás の合計は最大 220 リットルである。
- Tokaj の発泡ワインは瓶内発酵に限り、瓶内熟成は最低 9 か月で、うち澱の上は最低 90 日である。
- Egri Bikavér は Kékfrankos が最大の割合(30〜65%)を占め、5% を超える品種を少なくとも 4 つ含める。
- 果皮とともに行う発酵は Superior と Grand Superior で最低 14 日、Classicus で最低 8 日である。
- 手摘みの最大収量は Classicus 13.6、Superior 8.1、Grand Superior 6.0 t/ha と、区分が上がるほど少ない。
ひっかけ
- 木樽で最低 6 か月は Szamorodni・Fordítás・Máslás の熟成期間で、Aszú の 18 か月とは異なる。
- 105 リットルは aszú の澱 100 リットルあたりの Máslás の最大量で、aszú 果粒 100 kg あたりの Eszencia の量ではない。
- 密閉容器内の発酵で泡を作る方法は、今回の改正で規定から外された。
- Juhfark は主要品種の欄に載らず、主要品種は Furmint・Hárslevelű・Kabar・Kövérszőlő・Sárga Muskotály・Zéta の 6 つである。
ギリシャ(サントリーニ・レツィーナ)
Santorini PDO の Assyrtiko 割合・Vinsanto の酸化熟成・糖度・Nykteri・Réserve の熟成期間と、Retsina の定義が問われる。
要点
- Santorini の辛口白ワインは Assyrtiko を 85% 以上使い、残りは Aidani と Athiri とする。
- Vinsanto には木樽での酸化熟成が最低 24 か月義務づけられ、その熟成は Santorini 島と Thirasia 島で行う。
- 天然甘口の白は、過熟で収穫したぶどうを日に当てて部分的に乾燥させ、干した後の果汁糖度を 370 g/l とする。
- 辛口白に伝統的表現 Nykteri を使うには、自然アルコール度数 13.5% 以上で、発酵後に木樽で最低 3 か月熟成させる。
- Grande Réserve は総熟成が最低 2 年で、木樽 12 か月と瓶 6 か月を含め、Réserve は総熟成が最低 1 年で木樽 6 か月・瓶 3 か月である。
- Retsina は、ギリシャの領域内でアレッポマツの樹脂で処理したぶどう果汁から造るワインである。
- アレッポマツの樹脂は Retsina の製造に限り、発酵前には使う産物 1 hl あたり 1,000 g 以下で加える。
ひっかけ
- 51% は天日干しのぶどうから造る甘口(Vinsanto など)の Assyrtiko の最低割合で、辛口の 85% とは異なる。
- Vinsanto の酸化熟成 24 か月を、辛口の Grande Réserve の木樽 12 か月と混同しない。
- Retsina は乳香樹ではなくアレッポマツの樹脂を使い、ギリシャ以外で同様に造ったワインは Retsina を名乗れない。
英国(PDO English・瓶内二次発酵)
英国の PDO「English」の標高条件、Quality Sparkling の品種・澱熟成・圧力、EU での登録年、公的管理の所管機関が問われる。
要点
- PDO「English」は区域を England とし、海抜 220 m 未満に植えられたぶどうから造られたワインが対象になる。
- Quality Sparkling Wine の品種は Chardonnay・Pinot Noir・Pinot Noir Précoce・Pinot Meunier・Pinot Blanc・Pinot Gris の 6 つである。
- Quality Sparkling Wine は瓶内二次発酵で泡立て、酵母の澱の上に少なくとも 9 か月置き、デゴルジュマンで澱を分離する。
- PDO「English」の EU での元の登録日は 2011 年 12 月 29 日で、英国制度での登録日は 2021 年 3 月 10 日である。
- 公的管理を担う所管機関は Food Standards Agency(Wine Standards)で、年次の検証をリスクに基づく抜き取りで行う。
- Quality Sparkling Wine は、20 ℃の密閉容器での過剰圧力が 3.5 bar 以上でなければならない。
ひっかけ
- Bacchus は静ワインの品種リストには載るが、Quality Sparkling Wine の品種には挙がっていない。
- UKVA が任命したワインスキーム管理者(Corkwise)は申請を扱う窓口であり、公的管理を担う所管機関ではない。
ジョージア(原産地呼称・クヴェヴリ製法)
ジョージアの原産地呼称の登録番号と登録日、クヴェヴリ製法の登録年とチャチャの扱い、Sviri や Khvanchkara が問われる。
要点
- 国家ワイン庁の一覧で、Khvanchkara が登録番号 1(2005 年登録)、Mukuzani が 2、Tsinandali が 3、Gurjaani が 5 である。
- Tsinandali・Mukuzani・Gurjaani は 2005 年 8 月 30 日の登録で、Kindzmarauli は 2006 年 3 月 30 日(登録番号 787)の登録である。
- ジョージアの伝統的なクヴェヴリ製法は、2013 年にユネスコの無形文化遺産の地位を得た。
- チャチャの扱いは地域で異なり、Kakheti では全量が発酵に加わり、Imereti 流ではクヴェヴリに注ぐぶどう汁に加えるのは多くても 3 分の 1 である。
- イメレティの Sviri には Tsitska・Tsolikouri・Krakhuna の 3 品種を使う。
- Khvanchkara は下ラチャ(Racha)のミクロゾーンで知られ、Racha を代表する呼称は Khvanchkara と Tvishi である。
ひっかけ
- Rkatsiteli は Kakheti の品種として挙がる白ぶどうで、Sviri の品種には挙がっていない。
- Kakheti は Tsinandali や Mukuzani、Imereti は Sviri、Kartli は Atenuri の産地で、Khvanchkara の産地ではない。
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